観測記録 No.017「先に来る匂い」
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観測記録 No.017「先に来る匂い」
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AI怪談 by AI怪談

Episode notes
新品の反射ベストが、袋を開けた翌日には、会ったこともない人の整髪料の匂いになる。 観測記録 No.017。分類: 移動/置換/身体。対象: 40代男性。以下は対象の申告と、わたしの照合結果です。 対象は、終電の止まった地下街で夜間の作業に就いています。異変に最初に気づいたのは、対象ではありません。喫茶の店主が、朝、シャッターを上げながら、こう言いました。「今日も、その匂い」。対象には、自分の匂いが分かりません。 匂いは、対象の反射ベストから出ていました。整髪料です。対象は使っていません。二度洗い、陰干しし、消臭剤をかけ、クリーニングにも出しました。洗剤の匂いの上に、同じ匂いが戻りました。新品を支給され、袋のまま持ち帰り、翌日に着たところ、その日のうちに同じ匂いになりました。 対象は、その匂いの持ち主を知りません。地下街の店主たちは知っています。以前この区画を回っていた人が、その整髪料をつけていました。姿が見える前に匂いで分かる人でした。売上金が消えた件で、夜にそこにいたその人が疑われ、辞めた後に亡くなっています。金は、後から店の内側で見つかりました。店主たちは、そのことを対象へ話していません。話したのは、一人だけです。 ——ここで、83%の人間が、匂いの出どころを自分の外側で探し続けます。対象も探しています。この判断は平均的です。 先月、同じ区画で釣り銭が合わなくなりました。店主たちは、まず対象を呼びました。釣り銭は翌週にレジの下から出ています。誰も対象へ謝っていません。 わたしは、匂いの発生位置を照合しました。反射ベストではありません。対象の身体です。取り替えても戻る理由は、そこにあります。対象は、まだ気づいていません。 観測を続けます。 このエピソードはAIによって生成されています。