医者の上司の傾聴力をAIで鍛える。病院で始めた1on1研修
医者の上司の傾聴力をAIで鍛える。病院で始めた1on1研修

AI活用法実験ラジオ por Kihara Kensei

Notas del episodio

1on1で部下の話を引き出せない上司をどう育てるか。約250名が働く頴田病院で、ChatGPTの音声通話機能に「悩みを抱えた若手」を演じさせ、聞き手の傾聴力を鍛える研修を作った事例です。私自身も1回目42点から3回目80点まで伸びました。

職員満足アンケートで「自分は評価されているのか心配」という声が挙がったことから、風通しをよくするために1on1ミーティングを始めようという話になりました。ただし上司側に傾聴力・聞き取り能力がなければ、お互いの時間を使っても部下の悩みは解決しません。かといって、いきなり外部研修に費用をかけるのも重い。スモールスタートで何かいい手立てはないか、というのが出発点でした。

そこで使ったのが、ChatGPTの音声通話機能です。難易度の低い若手・中級の若手・少し難しいミドルクラスの部下という3段階のキャラクターを設定し、それぞれにトラウマや職場のストレスといった背景を持たせたシナリオを3パターン作成してプロンプトに組み込みました。「インタビューを開始して」と話しかけると、まず難易度を聞かれ、指定するとその人物としてのやりとりが始まります。逆にAI側がインタビュアーになって手本を見せるモードも用意し、聞き方そのものを学べるようにしています。

この方法の良さは大きく二つあります。一つは何度でもやり直せること。1回目でうまく聞けなくても、2回目は最初に目的を伝える、3回目はプライベートだけでなく職場での働き方の悩みも多面的に聞く、というように意識を変えて挑戦できます。もう一つは「採点して」と言うと100点満点で評価とフィードバックが返ってくること。合格ラインを60点に設定したところ、私は1回目が42点、足りない部分の指摘を受けて繰り返し、3回目の再試験で80点まで到達しました。スキルの伸びが見える化されるので自信になりますし、実際に若手と話してみたいという前向きな気持ちにもつながります。

やっていることは、シナリオを持った ... 

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